勉強?勉強?されど勉強?

 冬二子も学も、小学生、中学生時代は、割り方成績優秀だった。小さい時成績が良いと以外と高校の時は伸び悩みする。大学受験で御多分にもれず二人とも伸び悩んだ。今なら塾があるから適切に進路相談や、目的の大学に進められたかもしれないが、冬二子の場合、秋男、冬子の下宿代、学費が重なり、国立しか選べない状況で、落ちてしまい、私立は受かったが、一年浪人の選択をせざる得なかった。再度挑戦でアルバイトをしながら学費を稼いだ。一番可哀想な境遇になった。もう少し実力があれば国立に行けたのに、お金が沢山あれば、私立に行けたのに、たまたま年齢が近いから三人一緒に学費を払うのは難しいお家事情のための犠牲でした。しかしアルバイトしながら勉強はなかなか大変でした。思うに任せず二度目も国立は落ちました。私立は去年と同じところが受かり結局、自分でアルバイトで貯めたお金で入りました.一年浪人して入るほどの所ではないけれど、仕方なく入らざる負えませんでした。この挫折感はどうしょうもありませんでした。冬子より、見栄えが冬二子のほうが良いので、お医者さんから冬二子に縁談がありました。しかし、19歳では、まだ結婚はしたくありません。学生なので遠慮しました。夏子は人の気も知らないで、姉の事をΓ冬二子はお医者さんと結婚すればいいのに」と単純に考えていました。夏子にはお医者さんの名前が好きだったのです。彼女13歳の出来事でした。夏子は姉や兄達の恋話や縁談話で、頭でっかちのおませな子供に成長しました。又運悪く、近所の姉の同級生の兄の人が、自分の学校の担任になるハプニングがあり、姉から、Γ貴女が勉強しないと恥ずかしい」と言われ勉強に興味がない夏子にとり、とてもそのことがプレツシャーになりました。夏子の小学生時代は、遊んでばかりの人生でしたので、急に姉に「夏子が成績が悪いと恥ずかしい」なんて言われて参りました。