女三人いると所帯つぶす

  昔から言われたことは,女三人生まれた家は、所帯をつぶすといわれたものです。娘を嫁に出すときは、タンス三点セツト、冷蔵庫、洗濯機、テレビ、下駄箱、ベツト、車、電気釜、アイロン、レンジ布団、台所用品などすぐ生活できるように娘の実家が用意をしたものです。だから三人嫁に出すとその費用は大変なものでした。所帯をつぶすといわれたのもさもありなん。反対に息子のほうは、家を準備しました。今では考えられないほどでございます。今は写真屋さんに行き,結婚衣装を着て写真に収めて、自分たちの持ち物を持ち寄り、無いものを補充します。そして先に同棲をして、二人が、うまくいかなければすぐ別れます。戸籍は傷つきません。良いか悪いかその人自身です。でも花子の子供達の時代は、昭和の時代でした。まだまだ、古い因習が残っていたのです。